月に手を伸ばせ

アートとバイク。思ったことを何処かに残したい。

私とエレカシ#22

文化祭の帰りの日
カケルが口ずさんだ 友達がいるのさ
初めてこの歌を聴いた。

バンドの一体感と優しい演奏、

私のバンド仲間を思い出した。

 

友達がいるのさ

友達がいるのさ

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俺はまた出かけよう あいつらがいるから
明日もまた出かけよう 友だちがいるのさ
俺はまた出かけよう

あいつらのおかげで生きてこれた。ステージでみた死の淵、あの時の光、私たちは抱き合って泣いた。
その光景、きっと宮本さんも何度も、何度も見ているんだろうなと
周りも宮本さんの音に呼応する。

おい、あいつまたでっかい事やろうとしてるぜ

語る宮本さんは本当に優しかった。
まるで私にとってのカケルやカズキ君のように。

サイコーのメロディ おわれねえストーリー
五感にしみこんで

まさにそれだった。
いつの間にかカケルとまた手をつなぐ。
すごくすごく優しいまなざしで私を見つめていた。

歩くのはいいぜ! 俺はまた出かけよう。
乱立する文明のはざまを一笑、一蹴、偏執、哀愁
出かけよう 明日も あさっても
また出かけよう

 


声を発さず私に向かってカケルはいった
「愛してるぜ」

友情の最上の言葉だった。
私たちには越えられない壁は無かった。
心のなかで私も愛してるぜ兄弟とつぶやいた。

その後もライブは続いた。

石森さんのギターをけって、音小っちゃくない?と宮本さんが言い、あ、俺のせいかみたいな発言をするあたり、
宮本さん自身は超絶自分勝手な人なんだけど、全部巻き込んで魅力的にキラキラしている人だった。

ラストの花男
小さなころから何度も聞いた曲だけど、
ライブだと全く違った。
あ、私の葬式にはこの曲を流してもらおう。

人生の終わりも華やかで堂々といたい。

そう思えるうただった。

 

エレファントカシマシは生きる力の全部を私たちに注いでくれた。

最高のバンドだった。

帰り道、何も言えなかった。

びっくりするくらい体が乾いていた。

体の水分全部出したくらいに。

カケルは大喜びだった。

「お前と友達になれて本当に良かった。お前って人間がいてくれて本当に良かった。」

そういって私の肩を抱く。あの四人のように俺らはずっと解りあえる友達でいたい。

夜の街の灯りを見ながら私は口ずさむ

「東京中の電気を消して 夜空を見上げて…」

カケルは優しい目で続ける

「可愛がってるぶざまな魂 さらしてみてえんだ」

お互いの今までの人生、重なってからの人生、それを考えた。

友達がいれば、友達がいたから、俺らは歩いて行けた。

ありのままで入れた。

そう思った。

カケルと一緒なら何でもできると思った。

そしてカケルは自分の街へ帰る。

私も私の街へ帰る。

 

福岡の街の灯りを消してしまえば、どれくらい見えないものが見えるだろう。そう思った。

宮本さんは私を生かしてくれる音楽をかいて、

エレカシは私の魂を揺さぶる演奏を聴かせてくれた。

唯一無二の存在、友達、それはバンドのメンバーや、カケルや、カズキだけじゃない。

私にはエレカシがいるのさ。

そうエレカシが一番の友達で、理解者でともに歩んでいける存在だなと気付いた。

私はエレカシが大好きだった。